漁師が使う包丁「マキリ」
漁師が使っている包丁は「マキリ」と呼びます。柄は木で、刃は、鋼もしくはステンレスで出来ていて、長さは15cmくらいの小ぶりな包丁なんです。鮭の大型魚からホッケやアイナメなど、これ一本で捌きます。忙しく不安定な船の上で使うので、包丁も使い分けすることもできないから、どんなシチュエーションでも使えるようにオールマイティな仕上がりになっています。
柄は木で出来ており、刃の長さは15cm前後。刃は比較的軽く作られており、錆び難いステンレスで出来たものが多い。刃と柄にはプロが使うためのバランスがあり、水(海)に落としても浮く仕組みになっています。
船上で魚を捌くことも多い漁師にとって、魚の血で滑って包丁を落とすこともよくあることです。遠洋などに出ていて包丁を無くすことは致命的です。プロの道具はいついかなるときでも仕事が出来るようになっていて、多機能よりも、必要な機能のみを深く追求されています。
切っ先のカーブラインなどは絶妙です。
友達の漁師に聞くと、遠洋などに行くと、グリップの部分が半年ほどで手のへこみができるくらい捌くそうです。そうなってくると滑らなくなるので、ますます使いやすくなるそうです。自分の手にぴったりくるカスタマイズ包丁ですね。手の平の手首に近い部分にグリップの尻を当てて、包み込むように持ちます。ただ、和包丁のように切れがするどくありません。ピンピンに研いだ和包丁と、マキリでは、やはり和包丁に軍配が上がります。
それぞれの仕事に合わせた包丁が一番良いということなんでしょう。